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【大分市の歯医者】歯周組織再生療法とは?失われた歯ぐきを再生する治療を解説

歯周病が進行すると、歯を支える骨(歯槽骨)や歯ぐきが失われていきます。
一度溶けてしまった骨は自然には戻らないため、歯のぐらつきが大きくなったり、最終的に歯を失ったりすることにつながります。
そこで注目されているのが「歯周組織再生療法」です。
この記事では、歯周組織再生療法の仕組みや種類、治療の流れについて解説します。

 

歯周組織再生療法とは

歯周組織再生療法とは、歯周病によって破壊された歯ぐきや歯槽骨などの歯周組織を、特殊な薬剤や材料を用いて回復させることを目的とした治療です。
歯を支える組織は、歯肉・歯槽骨・歯根膜・セメント質という4つで構成されています。
歯周病が進行するとこれらの組織が破壊されますが、なかでも特に重要なのが歯と骨をつなぐ「歯根膜」の再生です。
歯根膜が再生されなければ、歯槽骨の回復もうまく進まないとされています。
歯周組織再生療法は、通常の歯石除去や歯周外科(フラップ手術)だけでは対処が難しい症例に対して行われる治療です。
すべての歯周病に適用できるわけではなく、骨の失われ方や形状などによって適応かどうかが判断されます。

 

代表的な治療法の種類

歯周組織再生療法には主に3つの方法があります。
それぞれ使用する材料や仕組みが異なります。

リグロス

リグロスは、FGF-2(塩基性線維芽細胞増殖因子)という成長因子を主成分とした薬剤で、世界初の歯周組織再生医薬品として2016年に厚生労働省に認可されました。
細胞の増殖を促進し、血管をつくり出す作用があるため、歯周組織に栄養が届きやすくなり、骨や歯根膜の再生が促されます。
リグロスは保険適用の治療であるため、3割負担の場合は1本あたり5,000円〜1万円程度を目安とする場合が多く、費用面の負担が比較的抑えられます。
ただし、液状の薬剤であるため、薬剤が流れ出ない形状の骨欠損(垂直性骨欠損)に限られるという適応条件があります。

エムドゲイン

エムドゲインは、幼若豚の歯胚から抽出したエナメルマトリクスタンパク質を主成分とするゲル状の材料です。
歯が生えてくるときに重要な役割を果たすタンパク質を利用することで、歯周組織が再生されるための環境をつくり出します。
1995年にスウェーデンで治療が始まり、日本では1998年に厚生労働省に認可されました。
現在は世界44カ国以上で使用された実績があります。
エムドゲインは保険適用外の自費診療となるため、費用は歯科医院によって異なりますが、1本あたり5万円〜10万円程度が目安とされています。
垂直性骨欠損のほか、根分岐部病変や歯肉退縮にも対応できるケースがある点がリグロスとの違いのひとつです。

GTR法

GTR法(歯周組織誘導法)は、骨が失われた部分に「メンブレン」と呼ばれる人工膜を挿入することで、歯肉が骨の再生スペースに侵入するのを防ぎながら、歯槽骨や歯根膜の再生を促す方法です。
1982年にスウェーデンで治療が始まり、日本では1992年に認可されました。
広範囲の骨欠損にも対応できる点がメリットですが、再生が完了した後に再度手術を行って人工膜を取り除く必要があります。
また、術式が他の方法より難しく、対応できる歯科医師が限られるため、近年はリグロスやエムドゲインに比べて使用される機会が減っています。
保険が適用される施設基準を満たした歯科医院であれば、保険診療で受けられる場合があります。

 

治療の流れ

歯周組織再生療法はどの方法においても、まず部分麻酔をかけて歯ぐきを切開するところから始まります。
切開後、歯の根(歯根)に付着したプラークや歯石、感染した組織を直接目で確認しながら丁寧に取り除きます。
この清掃が不十分だと再生効果が十分に得られないため、非常に重要な工程です。
その後、骨が失われた部分に薬剤を塗布・注入し、歯ぐきを縫合して処置を終えます。
手術時間はおおよそ1時間前後が目安です。
術後2〜6週間程度で抜糸を行い、歯周組織の再生には数か月から1年程度かかります。
再生の程度には個人差があり、レントゲン写真上で確認できるようになるまで半年以上かかる場合もあります。

 

治療を受けるうえで知っておきたいこと

歯周組織再生療法はすべての症例に適用できるわけではありません。
骨欠損の形状・深さ・範囲などを詳しく検査したうえで、適応かどうかが判断されます。
一般的には、深くて狭い垂直性の骨欠損が適応になりやすいとされています。
また、治療後もセルフケアを怠ると歯周病が再発し、せっかく再生された組織が再び失われることがあります。
歯科医院での治療と並行して、日々の歯磨きやメンテナンスを継続することが、治療の効果を維持するうえで欠かせません。
なお、リグロスは細胞の増殖を促す薬剤であるため、がんの既往がある方には適さない場合があります。
治療を希望する際は、全身の状態や既往歴を含めて歯科医師に相談したうえで判断することが大切です。

 

歯周組織再生療法は歯を残す可能性を広げる治療

歯周組織再生療法は、進行した歯周病によって失われた骨や歯ぐきの回復を促し、歯を残せる可能性を広げる治療です。
リグロス・エムドゲイン・GTR法それぞれに特徴があり、骨の状態や費用の希望などをふまえて治療法が選ばれます。
適応かどうかの判断には詳しい検査が必要なため、気になる方はまず歯科医院で相談することをおすすめします。

 

この記事の監修医師

甲斐歯科医院 院長

医師 甲斐大嘉

経歴・資格・所属学会
  • 日本先進インプラント医療学会会員
  • 日本口腔インプラント学会会員
  • 近未来オステオインプラント学会認定医
  • 日本顎咬合学会会員
  • JUC正会員

甲斐歯科医院は、親子3代続く地域密着のクリニックです。
患者様の声にしっかりと耳を傾け、お一人おひとりに最適な治療プランを提案させていただいています。

クリニック紹介・アクセス

住所 〒870-0045 大分県大分市城崎町1-5-6-2F
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