【大分市の歯医者】噛み合わせと肩こりは関係ある?原因と対処法を解説
「マッサージに行っても肩こりがなかなか改善しない」という経験をお持ちの方はいませんか。
慢性的な肩こりの原因として見落とされやすいのが、噛み合わせの問題です。
この記事では、噛み合わせと肩こりがどのように関係しているのか、その仕組みと対処の方法を解説します。
噛み合わせと肩こりはつながっている

噛み合わせと肩こりは一見関係なさそうに思えますが、筋肉のつながりを通じて影響し合っています。
どのような経路で関係しているのかを確認しておきましょう。
物を噛む動作を支えているのは、顎の周囲にある咀嚼筋(そしゃくきん)と呼ばれる筋肉群です。
咬筋(こうきん)・側頭筋・翼突筋などがこれにあたります。
これらの筋肉は首や肩の筋肉とつながっており、顎の筋肉が過度に緊張すると、その緊張が連鎖して首・肩の筋肉にも波及します。
特に顎の付け根から鎖骨にかけて走る「胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)」は、噛む動作と肩・首の動きに深く関わる筋肉です。
噛み合わせのバランスが乱れると、この胸鎖乳突筋が偏った動きをするようになり、こりや痛みにつながるとされています。
噛み合わせが悪いと肩がこる仕組み
噛み合わせの問題が具体的にどのように肩こりへと至るのか、仕組みを整理しておきましょう。
顎の筋肉の過緊張が連鎖する
噛み合わせが乱れていると、顎の筋肉は噛む力を正しく調整するために余分な緊張を強いられます。
この緊張が首・肩・背中の筋肉へと伝わることで、慢性的な肩こりが生じやすくなります。
顎の筋肉は体重の約2倍ともいわれるほど強い力をもっているため、その影響は全身に及ぶことがあります。
顎の位置のずれが頭のバランスを崩す
噛み合わせの乱れが長期間続くと、顎の位置が少しずつずれていきます。
顎の位置は頭全体のバランスに関わっており、ずれが生じると頭が傾いた状態になりやすくなります。
頭を支えている頸椎(けいつい)や首の筋肉がバランスを取り直そうとすることで、首・肩・背中に慢性的な負担がかかります。
これが肩こりや首こり、さらには腰痛につながることもあるとされています。
血行が滞ることで痛みが慢性化する
筋肉が緊張した状態が続くと、その部位の血流が悪くなります。
血流が低下すると老廃物が蓄積しやすくなり、筋肉の疲労や痛みが解消されにくくなります。
これが慢性的な肩こりとして定着するメカニズムのひとつです。
マッサージや整体でほぐしても症状がぶり返すのは、根本にある噛み合わせの問題が解消されていないためと考えられます。
噛み合わせ由来の肩こりを疑うサイン
すべての肩こりが噛み合わせによるものではありません。
噛み合わせが関係している可能性が高い肩こりには、次のような傾向があります。
朝起きたときから肩や首がだるい・重いと感じる場合、就寝中の歯ぎしりや食いしばりが影響しているかもしれません。
マッサージや湿布で一時的に楽になるが、すぐに再発するという状態も、噛み合わせという根本の原因が残っているサインと見ることができます。
口を開けるとカクカクと音がする・顎が痛い・口が開きにくいといった顎関節症の症状が肩こりと同時に出ている場合も、噛み合わせとの関連が考えられます。
食事のときに左右どちらかに偏って噛む癖がある方も、筋肉バランスの乱れを通じて肩こりを引き起こしやすい状態にあります。
噛み合わせの乱れを引き起こしやすい原因
噛み合わせが乱れる背景にはいくつかの要因があります。
日常生活で心当たりがないかを確認しておきましょう。
食いしばり・歯ぎしり
集中しているときや就寝中に、無意識のうちに歯を強く噛み合わせていることがあります。
本来、安静時には上下の歯の間に1〜3mm程度の隙間があるのが正常な状態です。
歯ぎしりや食いしばりが習慣化すると、顎の筋肉が常に緊張した状態になり、肩こりを慢性化させやすくなります。
片側噛み癖
左右どちらかだけで食べ物を噛む癖がある場合、使う側の筋肉が過度に発達・緊張し、左右バランスが崩れます。
この偏りが続くと顔の筋肉や骨格に影響が出るだけでなく、肩や首の筋肉バランスにも乱れが生じます。
頬杖・うつぶせ寝
頬杖は顎に対して一方向から継続的に力をかけるため、顎の位置がずれる原因になります。
うつぶせで寝る姿勢も顎関節に余分な負荷をかけやすく、噛み合わせの乱れや顎関節症のリスクを高めます。
歯の喪失や治療後の噛み合わせの変化
むし歯や歯周病による抜歯後、補綴物(被せ物・詰め物)の高さが合っていない場合なども噛み合わせのバランスを崩す原因になります。
歯を失ったままにしておくと、周囲の歯が傾いたり対合する歯が伸びてきたりして、噛み合わせ全体のバランスが乱れていきます
対処の方法

噛み合わせに関わる肩こりへの対処は、生活習慣の見直しと歯科医院での対応の両方から考えることが出発点になります。
食いしばりへの気づきと意識的な脱力
デスクワーク中など集中しているときに歯を噛み締めていることに気づいたら、意識的に歯を離して顎の力を抜きましょう。
上下の歯が触れているだけでも顎の筋肉への負担になるため、日中の歯列接触癖(TCH)にも注意が必要です。
片側噛みの改善
食事の際に左右バランスよく噛むことで、顎の筋肉への偏った負担を減らすことができます。
意識しないとむずかしいですが、続けることで少しずつ癖が変わっていきます。
マウスピース(スプリント)の使用
就寝中の歯ぎしりや食いしばりが疑われる場合、歯科医院でマウスピース(ナイトガード)を作製してもらうことで、顎の筋肉への負担を軽減できます。
顎関節症の症状が認められる場合は保険適用で作製できることがあります。
市販品ではなく、自分の歯型に合わせた歯科医院製のものを使用することが望まれます。
噛み合わせの根本的な改善
歯並びや噛み合わせそのものに問題がある場合は、矯正治療や補綴治療による根本的な対応が選択肢になります。
歯科医院で噛み合わせの状態を確認・評価してもらったうえで、自分の状態に合った治療方針を相談しましょう。
慢性的な肩こりが改善しないときは噛み合わせも確認してみましょう
噛み合わせの乱れは、顎の筋肉を通じて首・肩・背中の筋肉に影響を与え、慢性的な肩こりの原因になることがあります。
マッサージや整体で一時的に楽になっても繰り返す肩こり、顎の音や痛みを伴う肩こりは、噛み合わせとの関連を疑ってみる余地があります。
歯科医院では噛み合わせや食いしばりの有無をチェックすることができるため、気になる方は一度相談してみましょう。
この記事の監修医師
甲斐歯科医院 院長
医師 甲斐大嘉
経歴・資格・所属学会
- 日本先進インプラント医療学会会員
- 日本口腔インプラント学会会員
- 近未来オステオインプラント学会認定医
- 日本顎咬合学会会員
- JUC正会員
甲斐歯科医院は、親子3代続く地域密着のクリニックです。
患者様の声にしっかりと耳を傾け、お一人おひとりに最適な治療プランを提案させていただいています。
クリニック紹介・アクセス
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